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| ■100 2006.11.21 |
TEAM NORICK JR
ウエットでもない、ドライでもない難コンディション |
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11月19日(日)、サーキット秋ヶ瀬で行われた「モトチャンプ杯東日本ミニバイクレース第5戦」に、TEAM NORICK
JRのライダー3人全員が参戦したので、僕も足を運んだ。最近は、セナくんが挑戦しているS80というロードレースを見に筑波サーキットに行くことが多かったが、ユウヤ、セナ、コウタの3人が揃うミニバイクレースを見るのは、9月の全国大会以来だ。
しかしあいにく天気が悪くて、予選は小雨。ウエットでもなければドライでもないという非常に難しいコンディションとなってしまった。TNJのライダーたちもこのコンディションに悩まされ、フレッシュマンクラスの予選レース結果はセナくんが2列目、ユウヤくんが3列目となった(予選もレース形式で行われ、その順位で決勝グリッドが決まる)。
エキスパートクラスのコウタくんには、予選レース直前に「本当に難しいコンディションだから、転ばないようにね」と伝えた。スタートでうまく前に出たコウタくんは、11歳とTNJ最年少ながら無鉄砲な走りはせず、しっかりと自分のペースを守っている。決勝は3列目からのスタートとなった。 |
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TEAM NORICK JR
マシントラブルが続く |
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決勝までは長い時間が空き、その間にますます天候は悪化。決勝は完全にレインレースとなった。TNJとしては、使用しているマシンのパワー不足もあって、本来は雨の方が有利。幸先がいいはずだったのだが、トラブルが続発してしまった。
まずは、予選レースから調子が悪かったユウヤくんのマシンのエンジンが、待ち時間の間にますます吹け上がりが悪くなってしまった。ユウヤくん、セナくんのお父さん方がマシンにかかりきりになり、何とか調子を取り戻し、いよいよレースに臨む。
セナくんとユウヤくんがコースインしようとしたら、今度は何とセナくんのマシンのエンジンがかからない! 大あわてでタンクを外してキャブレターの調整をし、何とかエンジンがかかったものの、サイティングラップでやはりエンジンが吹けず、そのままマシンを停めてリタイヤしてしまった。セナくんのマシンは予選レースでは調子がよかったので、まったく手を触れずにいたのだが……。決勝レースに出られないなんて、本当に残念だった。
一方のユウヤくんは順調に決勝レースに出走。完全にレインコンディションの中、台数が多くて難しい状況だったが、ユウヤくんは序盤に転倒。ミニバイクレースでの転倒はよくあることで、すぐ再スタートを切り、トップと変わらないペースで前走車をパスしながら追い上げる。しかし最終ラップで再び転倒してしまい、中団に埋もれてチェッカーを受けた。 |
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TEAM NORICK JR
そしてクラッシュ…。この悔しさをバネに! |
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そしてメインレースのSP-12エキスパートクラス決勝。出場したコウタくんはレインコンディションが得意なので、期待しながらも「焦らずに行こうよ!」と送り出した。
そして決勝レースがスタート! ミニバイクレースではスタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生することが多いのだが、今回はコウタくんの後ろで転倒があったため、無事に1コーナーをクリア。ところが一安心した矢先の2コーナーで、コウタくんの直前の選手が転倒してしまい、あまりにも目の前の出来事だったために避けきれずに、接触リタイヤとなってしまった。
レース後のコウタくんは悔し泣きで会話にもならないほどだった。自分としてやれるだけのことをやって転倒したのなら、まだ気持ちも整理しやすいが、何もできないままに転倒リタイヤするのは本当に悔しい。僕自身、今までに何度もそんな経験をしてきているので、コウタくんの気持ちはよく分かる。「自分のせいじゃないから、仕方ないよ」と声をかけたが、納得できない思いが残るだろう。
寒いうえに悪天候に見舞われ、しかも全員が運に恵まれなかった今回のレース。今年は桶川で1回、秋ヶ瀬で1回と2戦を残すのみとなった。何とか2つのレースでいい結果を残せるよう頑張りたい。(2006.11.20) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から順に)(1)予選は調子がよかったのに、レース前になって不調に見舞われたユウヤくんのマシン。みんな総出で修復した。この後、まさかセナくんのマシンにもトラブルが発生するとは…。(2)ミニバイクコースでは、いつもちびっ子ライダーたちにサインを求められる。僕にとってもうれしい触れ合いのひとときだ。(3)難しいコンディションの中で行われた予選レース。コースインするコウタくんに「焦らずにね」と声をかけた。(4)コウタくんの予選レースはフロントロースタート。予選と言ってもタイムアタックではなく、このレースの順位で決勝グリッドが決まる。(5)走行後のタイヤを見ると、トレッド面が荒れている。やはりレインタイヤにとってはキツい路面状況のようだ。ささくれを取って、次の走行に備えた。(6)決勝レースはサイティングラップだけで終わってしまったセナくん。残念!(7)レース後、キャブレターを付け直してみたら、それだけでエンジンがかかった。一体何だったんだ!? 今年はこんなことばっかりだった。(8)激しい雨が降り、台数が多い難しいコンディションの中、ユウヤくんは精一杯走ってくれた。(9)決勝中、2度転倒をしたものの、最後まで諦めなかった。(10)雨が得意なコウタくん。まさかの接触リタイヤで、レース後は涙を流していた。この悔しさを次につなげていこう! |
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| ■099 2006.11.02 |
| まさかロッシが…… |
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MotoGP最終戦・バレンシアGPに行くことになった。10月28日の土曜日にバレンシアサーキット入りしたのだが、すでにものすごい数のお客さんが繰り出している。サーキットのすぐそばにある高速道路のインターチェンジから駐車場まで、普段なら5分ぐらいで着くはずなのに、何とこの日は40分! 客席はもちろん、パドックもここ数年では見たことがないほどの賑わいだ。最終戦までもつれこんだロッシとヘイデンのタイトル争いのおかげで、バレンシアはビックリするほど盛り上がっていた。
そして日曜日の決勝レース。スタート前までは、ポイントでリードし、しかもポールポジションを獲ったロッシが有利と思われていた。しかしまさかのスタートミス! その後、ロッシは自分のペースをつかむ前に転倒し、そこで事実上タイトル争いが決着してしまった。
僕はヤマハのピットでロッシを応援していたが、ロッシ転倒の瞬間はチームスタッフが凍り付いていた。「まさか!」というあり得ない出来事が起こると、人は動けなくなるほどのショックを受けるようだ……。 |
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| 見事に進化していたYZR-M1 |
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さて、僕がバレンシアに行った本当の目的は、決勝レース後の火曜日に行われたMotoGPマシンのプレス試乗会に参加すること。もちろん僕はプレスではないが、ヤマハからのオーダーで「アジア向けリリース用に、YZR-M1に乗ってほしい」とのことだった。
2年ぶりのM1、しかもロッシのマシンということで、ずいぶん前からこの日が来るのを楽しみにしていた。とは言え、セッティングをいじれるわけではないし、インラップとアウトラップを含めても周回数は5周だけ。タイヤも本来レースウィークに使うようなものではない。攻めることはできないが、今回はテストではなくあくまでも試乗会。フィーリングをつかむだけで、あっという間に走行終了となった。
僕が最後に乗った'04モデルと比べると、'06YZR-M1はすごく進歩していた。今まで以上にパワフルなのに、それをまったく感じさせないほどパワーの出方はフラット。扱いにくさを感じることなく、いくらでもアクセルを開けていけるのだ。
これは高度なエンジン制御技術のおかげだが、フィーリングはあくまでもナチュラル。特に気になっていたのはエンジンブレーキの効き具合だったが、スーパーバイクで最もエンブレを効かなくしていたYZF-R1と比べても、さらに輪をかけて効かなくしてある。そのフィーリングも実に自然で、制御を感じさせないものだった。
それにしても、久しぶりの純レーサーは走りのレベルが高くて気持ちがいい! 限界が恐ろしく高く、1周ごとに「どこまで行けるんだ!?」「まだ全然大丈夫そうだ」「もっとイケるぞ!」と、どんどん気分も乗ってきた。これがテストならもっといいのにな!
GPにフル参戦している時は、他の選手のマシンに乗ることなど1度もなかった。今回ロッシのマシンに乗ってみて、「案外乗れてしまうものなんだな」とちょっと意外だった。ただ、本当に攻め込んでいくならポジションを合わせたいところだ。
2年ぶりのM1、タイヤ、ポジション、そして少ない周回数など条件は厳しかったが、その中ではいいタイムが出せたし、何よりもライディングを楽しむことができた。わずか5周だったが、こんな楽しい機会を与えてくれたヤマハに感謝している。(2006.11.01) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から順に)(1)楽しみでワクワクしながらの順番待ち。(2)ミシュランのエンジニアは、「レースウィークに使うようなタイヤではない。気を付けて」とアドバイスしてくれた。(3)マシンを準備してくれた2人は、偶然にも僕がチームロバーツ時代にメカニックを務めてくれていた。みんなで「まるで昔みたいだな〜」と笑い合い、雰囲気は最高だった。(4)スタート直前。たくさん構えていたカメラマンに目線を向けてから走り出した。(5)バレンシアサーキットのストレートでは300km/h以上出ていたが、マシンが安定しているからスピード感がまったくない。それほど優れた仕上がり具合だった。(6)実質3周のみの走行に、ちょっと欲求不満気味。もっと走りたかったが、チェッカーを振られてしまったので仕方なくピットインした。(7)顔なじみのメカニックに「どうだった!?」と聞かれたが、これはもう絶賛するしかなかった。(8)やっぱりMotoGPマシンは素晴らしい! |
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| ■098 2006.10.23 |
TEAM NORICK JR
TNJのセナくん、筑波選手権S80クラスで苦戦 |
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10月22日(日)、筑波サーキットで行われる筑波ロードレース選手権最終戦S80クラスに、TEAM NORICK JRの山田セナくんが出場した。前戦ではトップ争いを見せてくれたし、事前テストでは今までテストでは出したことがない好タイムでコンスタントに走行できていたセナくん。仕上がりのよさに、僕も期待していた。
ところが、レース直前の金曜日に行われる特別スポーツ走行で、いきなりセナくんが不調に陥ってしまった。いろんな所で激しい挙動が出てしまい、うまく走れないと言うのだ。レース前には、メカニックを務めてくれているセナくんのお父さんが、ほとんど寝ずにフロントフォークを始めとするメンテナンスに取り組んでくれた。僕としても「何とかこれでいい走りができるようになるといいが…」と祈るような気持ちだった。
しかしフィーリングはよくならず、予選12番手。セナくんいわく、「チャターのようだけど少し違う」挙動が出てしまうようなので、タイヤ周りをチェックしてみると、ホイールに少しブレがある。S80に使用しているのは細いホイールなので、ちょっとしたことでヨレてしまうことがあるのだ。さっそくスペアホイールに交換し、「これなら大丈夫! よくなるはずだよ」と励まして、決勝に臨んだ。
決勝ではスタートがうまくいかず、序盤は15番手あたりを走行。サードグループからなかなか抜け出すことができない。4台でダンゴ状態のバトルになり、抜いてもすぐに抜き返されてしまうような状況が続いた。
結局チェッカーを受けた時は10位。テストでのタイムを上回ることはできなかった。セナくん自身、上り調子で迎える最終戦に期待もしていたのだろう。10位という結果に終わってしまい、ピットに戻ってきたセナくんは泣いていて、長い間涙が止まらなかった。 |
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TEAM NORICK JR
チームとしての体制を整えていきたい |
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レース後はミーティングを開いて、反省点を洗い出した。ホンダ車が大多数のS80クラスを、ヤマハのマシンで戦うことの難しさは確かにある。情報は少ないし、マシンのセットアップも手探りで進めるような状態だ。しかもセナくんはまだまだ子供だから、本当はチームとしてマシンの完成度を高めて、「これで行こう!」と走りだけに専念させてあげたい。僕としては申し訳ない思いもある。
一方、特別スポーツ走行でタイムが出なかったことで、セッティングを変えてしまったのも不調の原因になったようだ。ライダーも人間だから、好不調の波はある。でも、そこでセッティングを変えてしまうと、悪循環にはまり込んでしまうことがあるのだ。僕も何度も経験しているから分かる。
1度はいいタイムが出ているマシンに伸び盛りのライダーが乗っている分には、例え一時的に不調に陥っても、そのままの状態で走り込めばいつか必ずベストタイムを上回れる。3歩進んで2歩下がるのはいいけど、セッティングをいじることで3歩進んで3歩下がってしまっては、同じ所を行ったり来たりするだけだ。同じ失敗を繰り返さないように、今まで以上にチーム体制をしっかりさせることが必要だと痛感したレースだった。
ミニバイクレースはまだ何戦か残っている。今シーズンはライダーたちに厳しい戦いを強いてしまっているが、来年に向けての方向性は見えてきたし、もう少しいい形でサポートできるようにしていきたい。(2006.10.23) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から順に)(1)激しい挙動が出て、思うように走れなかった予選。終了後、ブリヂストンのタイヤサービスでホイールのチェック。結局スペアホイールに交換することにした。(2)決勝レース前に、ウォームアップエリアでTZM50の暖機をするセナくんのお父さん。心配そうで、笑顔は見られなかった。(3)コースインしてグリッドにつく直前のセナくんと。「最終戦だし、思い切って走ってきてね」と声をかけた。(4)スタートは12番手グリッドから。予選でもう少し前に行けば、もっといいレースができたはず。今後の課題だ。(5)レース後にミーティングして、来年に向けての反省点を洗い出した。セナくんは元気がなかったが、この悔しさも次につながるはずだ。 |
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| ■097 2006.10.12 |
SBK Rd.12 Magny Cours, 2006.10.06 Qualify 1...18th 1'41.993
いよいよ迎えた06SBK最終戦 |
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フランス・マニクールで、とうとう今シーズンの最終戦を迎えることになった。ヨーロッパ生活の拠点としているスペイン・バルセロナからはクルマで約800km。今回は時間に追われているわけではなかったので、素晴らしい景色の中、のんびりとドライブを楽しみながらサーキット入りした。
到着したマニクールは非常に寒い! まだまだ夏の終わりといった雰囲気で、夜も半袖Tシャツ1枚で過ごしていたバルセロナからやって来ると、いきなり冬になってしまった感じだ。もちろん長袖じゃないと寒くてかなわなかった。
走行初日の天気は悪くなく、ドライで午前中のフリー走行からセッションが始まる。マニクールを走るのは去年のレース以来1年ぶりになるが、やはりリヤのグリップ不足を感じる。それに加えてブレーキングで突っ込めず、リヤもフロントもいろいろ調整していく必要がありそうだ。
予選でもいろいろセッティングを変えてみたが、状況はよくならない。去年のレースでは、路面グリップも悪くない印象だったのに、どうしてもリヤがグリップしてくれない。結局その問題が解消しないまま、去年の自己ベストタイムもクリアできずに初日が終わってしまった。
今年のレースの中で、去年の自己ベストを更新できないことはそんなになかったのに……。それぐらい今回はマシンのセッティングが決まっていない。走行終了後はミーティングを重ねて、明日以降のセッティングの方向性を話し合った。何としても明日、午前中の予選でいいタイムを出して、スーパーポールに出場したい。 |
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SBK Rd.12 Magny Cours, 2006.10.07 Qualify 2...DNS(Grid 18th)
走行できなかった予選2日目 |
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夜のうちに大雨が降り、朝起きてみたら雨は止んでいたが、路面はウェット。曇り空で気温も低く、午前中の予選の間には乾きそうにない。タイヤの使用本数制限もあって、僕を含めてほとんどのライダーが走行せず、結局昨日の予選順位のまま結果が確定した。今シーズン最後のレースでスーパーポールに出られず、かなりショック……!
気持ちを切り換えて、ドライになった午後のフリー走行に臨む。セッションの間に、今までとは違う方向性のセッティングに振ってみたら、徐々にフィーリングがよくなってきた。決勝用タイヤでいいタイムが出せて、手応えをつかんだところで走行2日目を終えることができた。 |
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SBK Rd.12 Magny Cours, 2006.10.08 Race 1...13th 39'30.015
スタートは決まったが…… |
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霧が出てしまった朝のウォームアップ走行。視界が悪くて攻めていくことができず、攻めた時のフィーリングを確かめられないままレースを迎えることになった。ただ、昨日の午後のフリー走行で手応えを得ているので、イケるはずだ!
スタートは5列目から。とにかく集中して前に出たいところだ。スタートはかなり決まって、いいラインを取ることもできて、オープニングラップで13番手までポジションアップした。3、4周してレースが落ち着き、自分のペースがつかめてきた矢先に、いきなりリヤがズルズルと滑り出した。周回を重ねるごとにどんどん問題が大きくなってくる。結局前を追い上げることはできないまま、13位でチェッカーを受けた。
あまりの問題に、レースを終えてピットに戻ってすぐスタッフに「タイヤ間違えてない?」と聞いたほどだ。調べてもらうとタイヤは指定通りで、個体差があったのかもしれない。ただ、原因はタイヤだけではなさそうなので、リヤのトラクションを得やすいようなセッティングを施すことにした。 |
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SBK Rd.12 Magny Cours, 2006.10.08 Race 2...12th 39'27.310
1戦1戦、すべてのレースで全力を尽くした |
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Race2のスタートはまずまず。しかし3、4周したあたりからまたしてもリヤのグリップの問題が起こり始めた。Race1に比べるとタイムは少しましになったが、フィーリングは周回を重ねるごとに悪くなっていく。
ファブリツィオ、ノイキルヒナー、そして僕の3人でバトルになり、最終的には2人に競り勝ってチェッカーを受けたが、Race1も2も同じ問題を抱えての走行で、フラストレーションが残る内容となった。
2年目のSBKも、ついに1回も表彰台に立てないまま終わってしまった。特に今回の最終戦は納得いかない形で終わってしまい本当に残念だが、最後まで高いモチベーションを持ち続け、気も抜かず、手も抜かず、明日さえ見えないぐらい「今」に集中してレースに取り組むことができた。結果につながらなかったことは悔しいが、今になって振り返っても、1戦1戦すべてのレースで自分の力を出し切れたと思う。
来季については、体制が固まり次第こちらのHPでご報告します。今シーズンもご声援いただき、本当にありがとうございました。(2006.10.11) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から)(1)バルセロナからマニクールへのドライブ。景色も天気もよく、快適なドライブを楽しんだ。(2)ドライブ途中に雨が降ったが、上がった時にはとても美しい虹がかかっていた。(3)ウェット路面で走らなかった2日目の予選。空き時間に僕のマシンを担当してくれているスタッフたちと記念撮影。(4)土曜日の夜。今シーズン最後のレースに向けて、メカニックたちは夜遅くまで念入りな作業をしてくれていた。(5)決勝レース直前、マシンの最終チェックを終えてから、担当スタッフたちの集合写真を撮らせてもらった。左からチーフメカニックの高久さん、1stメカのジョンシー、3rdメカのロロ、2ndメカのスティーブ、そしてテレメトリー担当のハリー。みんな最後まで全力を尽くしてくれた。どうもありがとう! |
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| ■096 2006.10.03 |
SBK Rd.11 Imora, 2006.09.29 Qualify 1...16th 1'51.338
まずまずの走り出し |
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9月23日に、ツインリンクもてぎ入りした。24日に日本テレビのMotoGP中継の解説をするためだが、せっかくなので土曜日のうちにサーキット入りして、GPの雰囲気を味わうことにしたのだ。天気もよく、お客さんもすごくたくさん入っていて、もてぎは大にぎわいだ。
僕は主にヤマハのピットで過ごしたが、ロッシもチャンピオンが近付いて来ているからか、高いモチベーションで各走行セッションに臨んでいた。このままの流れで行けば、チャンピオン獲得の可能性は高そうだ。
パドックを歩いていると、たくさんのファンの方たちが声をかけてくれた。今回はテレビ中継の解説でサーキットに来ていて、レースに出るわけではないのに、声援を送ってくれる方たちが多く、うれしかったし、いい時間が過ごせた。
MotoGPが終わった翌日の月曜日、25日には日本を発って、SBKイモララウンドに臨む。去年のイモラはすごく寒くて、決勝は大雨でRace2は中止になったほどだった。とにかく寒いイメージが強く、長袖の上着を用意していったが、着いてみると夏日の快晴! 去年とは正反対の気候だったが、雨の心配がないのはいい。
走行初日、走り出しのフリー走行からフィーリングは悪くない。タイヤチョイスをしたり、バンピーかつスリッピーな路面に合わせたサスペンションの微調整を進めた。
午後の予選は16番手。明日、これ以上ポジションを落とさないように頑張れば、何とか久しぶりのスーパーポール出場が果たせそうだ。 |
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SBK Rd.11 Imora, 2006.09.30 Qualify 2...14th 1'50.832 Superpole...15th 1'51.147
スーパーポールを前に、エンジンを載せ換える |
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昨日のうちに、予選と決勝で使うタイヤをそれぞれ決めてあったので、タイヤ選びに迷うことなく午前中の予選に臨んだ。なかなか昨日のタイムを更新できずにいたが、セッション終盤になって一気に0.5秒タイムを縮めて14番手。これでスーパーポール出場が確定し、ホッと一安心だ。
予選後のミーティングで、ギアの入りが悪くなってきたことを指摘した。実は昨日から兆候があったのだが、予選中もギアが抜けてしまい、しかも入りづらいという状況だった。走行中にミッションが壊れると後輪がロックし、大事故につながる可能性がある。メカニックたちも「それは危ないな」と言っていた。
しかし4ストエンジンの場合はギアボックスの交換に非常に時間がかかるので、エンジンごと変えてしまった方が早いぐらいだ。ただ、もうひとつのエンジンは特性違いのもの。今日はまだ午後にフリー走行があり、さらにスーパーポールも控えている。悩みどころだったが、結局はエンジンごと交換してもらうことにした。
エンジンを載せ換えたマシンで走ったフリー走行は、フィーリングが激変! リズムも狂ってしまい、「いったいどう乗ったらいいんだ?」と戸惑うほどだった。もちろんタイムも出ず、ポジションも24番手。あっという間にスーパーポールとなってしまった。
こうなったら、スーパーポールは頑張るしかない。なかなかいい走りができたが、予選タイムの0.3秒落ち。15番手グリッドと、予選より1ダウンとなった。状況を考えればまずまずだけど、結果としては満足できない……。
やはり元のエンジンの方がいい。明日のレースに備えて、夜のうちにもともと使っていたエンジンのギアボックスを交換してもらうことした。今回、僕のチームクルーは大忙しになってしまった。 |
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SBK Rd.11 Imora, 2006.10.01 Race1...9th 39'27.385
レース序盤は手応えがあったが…… |
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天気がよくて気持ちのいい朝を迎えた。決勝用と決めていたタイヤがあったが、ピレリのスタッフから「今日は柔らかめの方がいいと思うよ」とアドバイスをもらう。ウォームアップ走行で試してみると、確かにフィーリングは悪くない。急遽、当初の予定より少し柔らかめのコンパウンドのタイヤでレースに臨むことにした。
さすがに4列目グリッドともなると、スタートで前に出るのは難しそうだ。でも、スタートは前に出るチャンスでもある。集中力を高めてスタートを決めたところ、いいラインを通れてスルスルと前に出て、オープニングラップは7番手にまでポジションアップできた。1周目の混戦の中では、ノイキルヒナーが加賀山くんに突っ込んでクラッシュ! 目の前の出来事で、本当に危ないところだった。
バンピーでスリッピーの路面のせいか、Race1は転倒者が続出。僕は中盤過ぎからタイヤが厳しくなってきて、ペースを守るのが精一杯だった。ランジ、ニエト、マーガリッジ、ラコーニが形成するグループの後ろにいたが、そこから少しずつ離されてしまった。しかし最終ラップにラコーニがミスをしたのか大きくペースダウン。そこを突いて彼をパスし、9位でチェッカーを受けた。
序盤はそこそこ行けそうな手応えがあったのだが、中盤以降はペースアップができなかった。ずっと抱えているグリップ不足の問題がやはりここでも発生してしまう。少しでもレース終盤のスライドや暴れを押さえられるようにセッティングを変更して、Race2に臨んだ。 |
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SBK Rd.11 Imora, 2006.10.01 Race2...11th 39'20.542
最終戦に残された課題 |
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Race2は、Race1のイメージでスタートを切った。ダッシュはよかったが、1コーナーで僕の前のライダーがもたついてしまい、左右からズバズバと抜かれてしまった。それでも1周目はグリッドと変わらない15番手で帰ってくることができたが、スタートダッシュを決められた分だけ、何だか大きくロスしてしまった気分だ。
レース展開は、Race1とほとんど同じ。序盤は調子がよくて、Race1のベストタイムをすぐに更新したが、8周目にラコーニにかわされてしまう。さっきのレースで抜いたライダーだから、簡単に引き下がるわけにはいかない。何とかペースを上げてついていこうとしたが、ラコーニのペースは速い。中盤から終盤にかけて、やはりグリップ不足の問題が出てしまい、じりじりと離されてしまう。とうとうラコーニを抜き返すことができないまま、11位でレースを終えた。レースタイム自体はRace1より7秒短縮できたが、ライバルたちもペースアップしていたし、転倒も少なく、順位には結びつかなかった。
これで残るは最終戦のマニクールのみ。うまくリヤのグリップが向上するようなセッティングが見つかるといいのだが……。(2006.10.03) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から)(1)決勝日、ロッシとともに。いい波に乗っているようで、このままチャンピオンを獲りそうな勢いがあった。(2)イモラは、F1ドライバーのアイルトン・セナが最後のレースをしたサーキット。タンブレロコーナーのすぐ脇にある銅像には、今も花束やブラジル国旗が供えられている。(3)(4)イモラのようにたくさんお客さんが入るサーキットでは、木曜日にトークショーとサイン会が行われる。(5)2日目の予選後、急遽エンジンを載せ換えることになった。今年は転倒も少なく、僕の担当メカニックはそれほど慌ただしいことはなかったが、今回はさすがにバタバタだった。(6)夜には再びエンジンの載せ換えとギアボックス交換。夜遅くまで作業してくれていたので、僕もピットに留まった。(7)レースのたびに、各国のサービススタッフがヘルメットを見てくれるSHOEI。今回はバレンシア以来となる長谷川さんが来てくれて、いろいろメンテナンスしてくれた。(8)決勝日のパドックはこの賑わい! まるで日曜日の竹下通りだ。全部のスタンドが満員で、驚くほどのお客さんの数だった。(9)Race1、スタート直前のグリッドで。SHOEIの長谷川さんが撮ってくれた。 |
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| ■095 2006.09.18 |
TEAM NORICK JR
厳しい戦いとなったTNJの全国大会 |
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ミニバイクのビッグレース、「第11回モトチャンプ杯全国大会」が9月16〜17日、サーキット秋ヶ瀬で行われた。ミニバイクレースは普通1日で予選と決勝を行うが、今回は土曜日に予選、日曜日に決勝と、スケジュールも本格的だった。
チームノリックジュニア(TNJ)のライダーは3人とも同じSP12クラスに出場。全国から集まった70台以上が争う激戦区だ。予選のタイムアタック結果で上位からエキスパート、ビギナー、フレッシュマンの3クラスに振り分けられ、各クラス毎に決勝が行われる仕組みとなっている。
総合の予選結果は、コウタくんが34位、ユウヤくんが54位、そしてセナくんが55位。全国大会ということで手の込んだチューニングを施したマシンが大挙する中、3人が使用しているTZM50は主流とは言えず、パワー差も歴然としている。ライバルと一緒に走っている様子を見ていてもつらそうだった。コンマ数秒の中に20台以上が入るようなタイトな争いでは、マシン差は大きく影響してしまう。
残念ながらTNJのライダーはエキスパートクラス決勝に進むことはできず、コウタくんがビギナークラス、ユウヤくんとセナくんがフレッシュマンクラスで決勝を戦うことになった。
予選では、TNJのエースライダー的存在のセナくんが不発に終わったが、最近ロードレースのS80クラスに集中しており、ミニバイクはほとんど練習していない状況。秋が瀬も走り込んでいないことがもろに響いてしまったようだ。 |
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TEAM NORICK JR
ユウヤくん、今シーズン初優勝を飾る! |
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日曜日は、朝から練習走行。1時間ほどあけてすぐにフレッシュマンクラスのレースが行われた。スプロケットのセッティングが決まらず、浮かない顔をしているのはセナくん。結局、レース前にスプロケットを変えるというギャンブルに出た。
一方のユウヤくんは調子がよく、「スタートで前に出られればいいレースができる」という自信が、表情からも感じられる。実際、決勝レースではスタートから一気に前に出てホールショットを奪うと、そのままぶっちぎりで優勝した。今年初優勝のユウヤくん、ずっと苦しんできたけど、ここからいい波に乗ってくれればと思う。
セナくんは、直後のライダーが第1ヘアピンで転倒して巻き添えに! 幸い転倒はしなかったが、体がマシンから落ちそうになるほどの衝撃があり、最後尾近くまで落ちたところから追い上げるレースになった。追い上げは素晴らしかったけど、結果としては7位。悔しいレースに終わった。
レース後のセナくんは悔し泣きをしていて、長いことヘルメットを脱げずにいた。でも決勝のトラブルはセナくんのせいではないし、今回はセッティングも含めていい波に乗れなかったようだ。今まで苦しんでいたユウヤくんが優勝し、セナくんが不調。「レースの流れって大事なんだな」と改めて思った。 |
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TEAM NORICK JR
悔し泣きも将来にきっとつながる |
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午後は、コウタくんの出場するビギナークラスのレースだ。練習走行後に話を聞くと、「パワー不足でつらい」とコウタくん。確かに周りが速いから大変そうだけど、「頑張る!」とも言ってくれた。
スタートはまずまずで、序盤から2台による4位争いを展開。中盤から後半にかけてもテール・トゥ・ノーズの戦いが続いたが、エンジンのパワー差が響いて、どうしてもアタックすることができない。最終ラップで3位を走行していた選手が転倒し、4位にはなれたけど、レース後には泣いていたコウタくん。目の前を走っているライダーを抜きたくても抜けない悔しさは僕にも分かる……。
マシンの性能差が歴然としている中で、ライダーたちにはつらい思いをさせてしまっている。でも、彼らは3人とも、いいマシンに乗ればエキスパートクラスで戦ってもおかしくない実力の持ち主だと確信している。今のこの経験も、将来のことを考えればきっと役に立つはずだ。
雨が降るかと思われていた1日だったが、雨粒が落ちてきたのはレースが終わってから。ドライコンディションでレースができて、TNJのライダーには転倒もなく、ほっと胸を撫で下ろした。(2006.09.18) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (左から順に)(1)練習を終えたセナくん。お父さんとギアレシオについて相談している。タイヤウォーマーをセットしているのはお母さんだ。(2)決勝レース、コースイン直前までアドバイスをしていたセナくんのお父さん。セナくんもかなり集中しているようだった。(3)フレッシュマンクラスの決勝がスタートする。2番手グリッドがユウヤくん、3番手グリッドがセナくん。(4)午後に行われたビギナークラスのレース直前。マシンの暖気をし、コウタくんも準備万端だ。(5)レース前にはいつもどう声をかけたらいいか悩む。「今、声をかけてもいいのかな」とタイミングも考えてしまう。彼らも自分たちなりの世界を持ったレーシングライダーだから……。(6)4位争いで前車に迫るが、なかなか抜けないコウタくん。最後までこの展開が続いた。(7)フレッシュマンクラスで優勝を果たしたユウヤくん。表彰台ではちゃんとキッズ用のシャンパンファイトがある。(8)今年初優勝で、笑顔を見せてくれた。このままいい波に乗って、この後のレースもこの位置に立ってほしい。 |
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| ■094 2006.09.13 |
SBK Rd.10 EUROSPEEDWAY, 2006.09.8 Qualify 1...18th 1'40.732
自己ベストタイムを更新 |
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ドイツ・ラウジッツリンクは以前テストしているが、真夏でものすごく暑く、いい結果が得られなかった。今回のレースウィークはその時と違い、朝晩は10℃前後で寒い! 日中も肌寒く感じるほどだった。「気候もだいぶ違うし、テストのようにならなければいいな」と思いながら、走行に臨んだ。
初日のフリー走行は、前戦アッセンの仕様でスタート。フィーリングはそれほど悪くなく、ポジションも16位とまずまず。チャターが発生していたので、それを解消していきたいが、ベースとしての感触はそれほど悪くはなかった。
予選では、セッティングもサスペンションのイニシャルをかけたり、減衰力を調整する程度の細かな煮詰めだけで、1秒近くタイムを上げることができた。去年のレースや、テストの時のタイムを上回って、ラウジッツリンクでの自己ベストだ。
それなのに、順位は18位……。今年はスーパーポールにあまり出られていないから、明日は何とかジャンプアップしたいところだ。 |
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SBK Rd.10 EUROSPEEDWAY, 2006.09.9 Qualify 2...17th 1'40.204
セッティングの微調整でさらにタイムアップ |
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午前中から予選。チャターがなかなか解決しない。さらにラウジッツリンクは、深く回り込むコーナーと、ハードブレーキングで突っ込むコーナー、両方のタイプのコーナーがある。それぞれ求められる車体の基本姿勢が異なるので、いいバランスを見つけるのが難しい。
姿勢の微調整とチャター対策の細かい煮詰めを進め、1分40秒2までタイムは上がったが、ポジションは17位。あとひとつスーパーポール出場には及ばなかった。今回も出られないなんて、本当にショック!
午後のフリー走行は、決勝レースに向けてコンスタントに走れるセッティングを煮詰めていった。ロングランしたところ、10周以上にわたって予選と変わらない1分40秒台で安定して走ることができ、手応えはまずまず。「トップには及ばないながらも、10番手以内でレースができそうだぞ」と自分に言い聞かせた。 |
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SBK Rd.10 EUROSPEEDWAY, 2006.09.10 Race 1...18th 40'43.760
マシンのフィーリングが激変 |
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Race1は、スタート直後の1コーナーの混雑をうまく切り抜けられず、もうひとつ。前にニエトやワーカーたち数台のグループがいて、僕はその最後尾につけた。そこからパスしていこうと思ったのだが、マシンのフィーリングが今までと変わっている!
チャターも出るし、リヤのスライド量も多い。走りにくい中でも何とか力を尽くしたが、レース中盤以降はタイムも出せず、どんどん前車に離されてしまい、終わってみれば16位。ポイントすら獲れず、「何だこれは!」と自分としてもガックリきてしまった。
多少の温度変化の影響か、タイヤの個体差なのか、原因ははっきり分からない。Race2に向けて、もう一度全体のバランスを見直して、より旋回性を高める方向性でリセッティングすることにした。 |
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SBK Rd.10 EUROSPEEDWAY, 2006.09.10 Race 2...11th 40'28.575
何とか持ち直したRace2 |
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Race1の悪いイメージが残り、自信が持ちきれないまま迎えたRace2。今度はスタート直後の1コーナーをうまく抜けることができ、まずまずだ。序盤はニエト、ワーカー、シャウス、僕という4台でグループとなった。マシンのフィーリングはRace1よりよくなっていることが確認できた。
僕の後ろはかなり離れていて、中盤まではずっとそのグループのままレースが続いた。後半になってくると、後ろからファブリツィオが追い上げてきて、5台の集団に。予選に近いタイムでコンスタントに走れている。ただ、すぐ前のライダーにくっついていくのがやっとで、勝負をかけるには至らない。
結局、何も仕掛けることができないまま、11位でレースを終えた。レースタイムはRace1より15秒更新できたから、セッティングの方向性は間違いなかったが、これが精一杯だった。
今回のレースで明らかになったのは、エンジンパワーよりもキャラクターに問題があるということ。エンジンのパワー特性がアグレッシブすぎて、コーナーの立ち上がりで横滑りしてしまうため、アクセルを開けられない。つまりパワーをうまく活かせていないのだ。トップのライダーたちは、スライドしてもきれいに前方向のトラクションに変換して立ち上がっているのだが……。
チームは「エンジンの電気系のセッティングを研究して、新しいパワー特性が出せるようにトライしてみるよ」と言ってくれているが、パーツの問題もあって、根本的には解決できそうにない。電気系やインジェクションのシステムを新しくした場合は、本来は十分に時間をかけたテストが必要だが、次のレースまでの間に予定されていたテストもキャンセルになってしまった。なんとか現状のマシンで、残り2戦を頑張らなくては……。
テストがなくなってしまったので、急遽9月末にツインリンクもてぎで行われるMotoGP第15戦日本GPに行くことになった。日本テレビの解説としてもてぎに顔を出しますので、現地でお会いしたらぜひ気軽に声をかけてくださいね!(2006.09.13) |

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| ■093 2006.09.05 |
SBK Rd.9 ASSEN, 2006.09.01 Qualify 1...18th 1'41.661
何とかしなくちゃ! |
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去年、同じ時期にアッセンで行われたレースは、すごく天気がよくて暑かった。そのイメージで今年、水曜日にアッセンに到着してみると、雨が降っていて寒い……。雨が降ったり止んだりという、いわゆるダッチウェザーだ。
木曜日には、ヤマハモーターフランスのライダー3人で、トークショー&サイン会。その後はミーティングをしたが、天気は悪いままだ。予報では、金曜日は天気は回復するものの、土日は雨とのこと。今年、カタールとシルバーストーンで雨に降られたが、レインレースはない。SBKに来てからは雨に苦手意識があるので、「とうとう雨のレースか」と覚悟を決めつつ、走行を迎えた。
走行初日の金曜日は、予報通りある程度天気がよくて、時々通り雨のように小雨がぱらつく程度。雲行きも大雨になるほどではなかった。まずは前戦ブランズハッチの仕様で走り始める。フィーリングは悪くない。GPの時から走り慣れていたアッセンのコースだが、今年、レイアウトが変更されていたので、セッティングはいじらずに新しいコースに慣れることに集中する。
それでも途中9番手あたりにつけながら、最終的には14位でセッション終了。ここのところの流れからすると、それほど悪くない。ただ、ライバルたちもコースに慣れるにしたがって、どんどんタイムアップしてくるはずだ。僕としてもそれに負けないよう、マシンをもっと煮詰めなくてはいけない。
予選に向けてデータを見直していたら、フロントサスのストローク量が足りないようだ。ブランズハッチはブレーキングがハードで、アップダウンも激しいコースだったから、フロントサスを固めていた。予選は、フロントサスを柔らかめにして臨むことに。
いざ予選が始まってペースを上げてみると、タイムが上がれば上がるほどリヤのチャターが出てしまう。終わってみれば予選初日は18位。何とかしなくちゃ。 |
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SBK Rd.9 ASSEN, 2006.09.02 Qualify 2...18th 1'40.671
コンスタントには走れるが…… |
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雨が予想されていた土曜日だったが、曇ってはいても雨は落ちてこない。最初のセッションは2回目の予選。昨日から引き続いて状況は変わらず、ペースアップをするほどにチャターがひどくなる。しかもリヤから始まって、フロントでも発生してしまう有様だ。3ヵ所のコーナーでチャターが出て、明らかにタイムロスしている。
それでも昨日より1秒タイムアップしたが、僅差で順位が決まってしまい、昨日と同じ18位。チームメイトのジャンベールが12位、中冨くんは16位で、何とチームで僕だけがスーパーポールに出られないという結果に終わってしまった。僕とジャンベールのタイム差はわずか0.3秒。チャターさえ収まってくれれば……。それにしても悔しい!
午後のフリー走行は、決勝を想定したロングランなどをこなす。予選のベストに近いタイムでコンスタントに走れたので、安定してはいるのだが、やはりここ一発のいいタイムが出ない。特にタイヤの保ちに問題があって、数周で激しく傷んでいる。
ピレリのエンジニアと相談したが、「気にしなくても大丈夫」と言う。心配は残ったが、メーカーのエンジニアが言うなら問題ないのだろう……。 |
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SBK Rd.9 ASSEN, 2006.09.03 Race 1...5th 45'00.679
喜んではいられない5位 |
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昨夜のうちから台風のような風が吹き荒れ、雨音も聞こえていた。寝ながら「こりゃまずいことになったぞ」と思っていたが、朝起きてみると雨で、空はどんよりとぶ厚い雲が垂れこめていて真っ暗。ああ、やっぱり!
朝のウォームアップ走行は完全にフルウェットで、雲も切れそうにない。1日雨と見込んで走り込むことにした。ところが2周目ぐらいで、コース全周にわたってオイルを噴いてしまったマシンが! 赤旗中断してオイル処理に取りかかったが、なかなかうまく進まなかったようで、結局再び走れるようになるまでに1時間半もかかった。
セッションが再スタートし、残り15分ほどしかなかったが、ウェットでの感触を確かめる。やはりフィーリングはもうひとつで、前後サスともにセッティングも煮詰め切れていないが、ポジションも10位、よくはないが、悪いなりにもいつもよりはマシといったところだ。
オイル処理に1時間半かかっても、テレビ中継の都合などで、タイムスケジュールは変更なし! ウォームアップ走行からRace1までわずか30分しかなく、チームスタッフはマシンの準備にてんてこまい! ライダーの僕も大あわてで濡れたレーシングスーツを着替えたりして、バタバタしながらRace1を迎えた。
スタートの時点では、「ごく普通の雨」だったが、途中からとんでもない大雨に! みんなバタバタと転んでしまい、僕も大雨になる前までの7秒落ちのタイムでしか周回できなかった。周回を重ねるたびに「このコーナーはココが危ない」と危険ポイントを見つけながら走り、ザンザン降りをやりすごす。その後また普通の雨に戻ったが、やはり数人のライダーが転倒し、終わってみれば5位だった。
最終ラップの最終コーナーまで4位を走っていて、最後の最後に抜かれてしまったのは悔しいが、予選18位から決勝5位と思えば悪くない。チームスタッフも喜んでくれたのはよかった。ただ、トップよりも遅いタイムでしか周回できず、内容としては全然ダメだ。5位もはっきり言って棚ぼただ。Race2も雨だろうから、もっとセッティングを煮詰めなければ話にならない。すぐにスタッフとミーティングに入った。 |
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SBK Rd.9 ASSEN, 2006.09.03 Race 2...R
危険を感じてピットイン |
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インターバルの間に、空がだんだん明るくなってきた。SBKの直前に行われていたWSSのレースは、ハーフウェットに。これは、もしかしたらRace2はドライかな?
スターティンググリッドにマシンをつけるためにピットアウトした時は、レインタイヤを履いたが、コースを回ってみるとところどころ濡れているもののほぼドライ。空を見ても雨は降りそうにない。サスセッティングはドライとしては柔らか目のままだが、タイヤはスリックでスタートすることにした。
スタートはなかなかよく、序盤は9番手を走行。3、4周してレースが落ち着いてきた頃には、目の前にランジー、そして僕の4秒後ろにバロスというオーダーに。4周ほどでバロスをこんなに離せたということは、走り出しとしてはまずまずだ。
そして「さあ、ここから行くぞ!」とペースを上げようとした途端、すごいチャターに襲われた。「金・土でチャターが発生し始めた時よりも2秒も遅いタイムで走っているのに、何でチャターが?」と、もうビックリ! 今までは発生しなかったコーナーでもチャターが出る。
「これはタイヤのトラブルか?」とすぐに気付いたし、「これはまともに走れないぞ」と思ったが、途中でレースをやめるわけにもいかない。何とか走り続けたが、周回するたびにチャターもひどけりゃスライドしまくりで、ポジションは14、5番手にダウン。しまいにはストレートでも振動が出始めて、危険な状況になってきた。
「このまま走るか、ピットに戻るか」と考えたが、このまま走り続けていたら間違いなくバーストする。そうなったらどんな大ケガをするか分かったものではない。仕方がないが、ピットに戻ってリタイヤすることにした。
予選やフリー走行を通じてチャターには悩まされていたが、ここまでひどくはなかった。どうも同じ番号のタイヤでも個体差があったらしく、最初からトラブルを抱えている「ハズレ」を引いてしまったようだ。走行後も見たことがないような荒れ方をして、危ない状況だった。無事だっとはいえ、ガックリだ……。
今回は2週連続でレースがあり、次はドイツ。明日にはラウジッツリンクに向けて移動する。このコースは6月にテストをしているが、いい感触は得られなかった。何とか走行が始まる金曜日から、いい波に乗りたい。(2006.09.05) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から順に)(1)中冨くん、そしてジャンベールとトークショー。僕は中冨くんの通訳もしたので、いつもの2倍コメントしたような感じだった。(2)ステージからパチリ。僕の視線からは、ファンの皆さんがこんな風に見えています。(3)本当は、別に用意されているサインをする場所に向かいたいのに……。(4)人が押し寄せてしまってステージから降りられない! |
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| ■092 2006.08.14 |
| 若手ライダー育成のために |
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8月8日にヨーロッパから帰国して、その翌日、9日の夜に仙台入りした。8月7〜10日の4日間、スポーツランドSUGOで行われている、ヤマハの若手ライダーの合宿に参加するためだ。僕は合宿最終日の10日にライダーたちの指導にあたることになっていた。
10日は、朝8時にSUGOの本コースを1周ランニングすることから始まった。みんな若くて、学生の選手がほとんど。そんなこともあって、ランニングひとつとって見ても「まだまだ足りないなぁ」と感じることがたくさんあるし、走り方のバランスも取れていない。それでもアップダウンが激しくてランニングにはハードなSUGOのコースを、みんな頑張って必死に走っていた。
僕は一緒に走る予定ではなく、クルマからエールを送っていたが、みんなが頑張っている姿を見ているうちに「オレも走らなきゃ!」という気持ちになり、私服のGパンのまま走ることにした。
「呼吸はこういうふうにするといいよ」なんて話をしながら、TEAM NORICK JRのセナくんと一緒に走る。後半はラストスパートをかけるので「オレは先に行くね〜」と全力疾走! 前の方で走っていたライダーたちはなかなか速かった。このままトレーニングを続ければ、いい持久力がつくんじゃないかな。どんなスポーツでも、体力作りの基本はやっぱりランニングだ。
ランニングを終え、朝9時から1時間の講義。今回の合宿は、体を鍛えることはもちろん、いろいろなインストラクターの話を聞いたり、自分の走りの映像を見直すといった、座学にも力を入れている。僕は自分の経験に基づいて、トレーニング方法やライダーとしての心構えなど、いろいろとアドバイス。その後、ライディングに関する質疑応答をしたりして、ライダーたちとの時間を過ごした。
僕が来るまでの3日間では、トライアルマシンでオフロードを走ったり、オンロードでもパイロンでコースを設定して細かいアクセルワークを学んだようだ。最終日はその仕上げとして、僕が先導して、SUGOのミニバイクコースを走った。
さすがにミニバイクになるとみんな速い! ただ、用意されていたマシンが本格的なミニバイクではなく、何人か転んでいたりして、見ているだけでも怖い。突き詰めて攻めるというよりは、どのコースでも通用するライン取りのレクチャーなどをした。 |
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| みんなレースに真剣だ! |
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この日、SUGOの本コースはヤマハ貸し切りで、全日本ライダーや、SBKでの僕のチームメイト・中冨くんがテストをしていた。僕もトレーニング用の自分のR1を持って来ていたので、昼休みの後に少しだけ走行。
SUGOを走るのは'97年以来! 本当に久しぶりだ。残念ながらマシンにトラブルが出てしまったり、時間がなかったりしてたった10周しかできず、コースを思い出したところで終わってしまった。
その足で合宿に戻り、パイロンで作られたコースでの練習を見る。合宿中は毎日パイロンコースのタイムトライアルをしていたそうで、今日がその締めくくり。4日間通して何秒タイムが上がったかが気になるところだけど、みんないいタイムを出していたし、各ライダーのタイムも接近していたので、それぞれ練習が身に付いたのだろう。
するといきなり「ノリックも走ってみてよ」という話に。「いきなりそんなこと言われても……! コースも分かんないし」と尻込みしたが、みんなが期待しているのに走らないわけにもいかない。コースを教えてもらって、タイムアタック! 結果は6番手だったかな。トップからは1秒ぐらい離されてしまったけど、いきなり走ったわりにはそこそこだった……と思う。なんだかんだで、思わず楽しんでしまった。
すべてのカリキュラムを終えて、最後に教室で挨拶をして合宿は終了した。4日間、朝から晩までみっちりとしたカリキュラムが組まれていて、大変だったと思う。TEAM
NORICK JRの3人は、合宿に参加したライダーの中でも若かったから、体力的にはつらかったんじゃないかな。特に小柄なセナくんはキツかったと思うが、負けず嫌いでマジメなセナくんは一生懸命だった。コウタくんもユウヤくんも、それぞれに精一杯頑張っていて、感心してしまった。
参加ライダーたちはみんなすごく楽しそうだったし、「来年もぜひ参加したい!」「もっと長い期間がいいな」など、前向きな声が聞こえてきて、みんなレースに真剣に取り組んでいることが分かり、僕としてもうれしかった。
合宿の翌日も、本コースではヤマハのテストが行われていたので、僕はSUGOに残った。午前、午後それぞれ1時間半を走行。練習用の自分のマシンだし、ピレリにはタイヤを送ってもらったけどSUGO用というわけでもなく、本格的なレース向けテストにはならなかったが、十分な体慣らしになった。自分が目標としていたタイムも出せて、満足行く1日になった。
あわただしい数日だったけど、これで次のレースまで一息つける。少しゆっくりしてから、アッセンに向けてコンディションを整えていきたい。(2006.08.13) |
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| NORICK'S PHOTOGRAPH |
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| (写真左から順に)(1)キツいアップダウンのSUGO本コースをランニング。みんなが頑張っている姿に、この後、思わず自分も走ってしまった。(2)熱心に自分の走りの映像を見るライダーたち。自分を客観的に見直すことはとても大事だ。(3)バイクに乗る前は、しっかりと準備体操をして体をほぐす。(4)ミニバイクコースの走行直前。前列左からTEAM
NORICK JRのユウヤくん、セナくん、そしてコウタくん。(5)今回の合宿に参加したライダーたち。普段着なのは、午前中でカリキュラムを終えたモトクロスライダーたち。(6)久しぶりに走ったスポーツランドSUGOの本コース。いい体慣らしになった。 |
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| ■091 2006.08.09 |
SBK Rd.8 BRANDS HATCH, 2006.08.04 Qualify 1...17th/1'27.940
リヤが暴れる |
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ブランズハッチはすごく難しく、去年は攻略し切れないまま終わってしまったコースだ。今年は2年目なので、「去年と同じことを繰り返さないようにしなくちゃ」と思いながら走行に臨んだ。
ところが1回目のフリー走行を走ってみると、去年走っているにも関わらず走り慣れている感じがまったくなく、やっぱり難しい。これは困ったぞ! アップダウンが激しくバンピーで、メリハリのあるコースは、前戦のチェコ・ブルノとまったく対照的。ブルノのセッティングで走り出したので、まったく合わないままセッションが終わってしまった。
予選では、チーフメカニックの高久さんと相談しながらサスをセッティングしていく。フロントサスがフルボトムしていたので固めていくと、一気にある程度のレベルで走れるようになって、セッション序盤は14、5番手あたりにつくことができた。
ただ、路面のバンプでリヤがすごく暴れてしまう。ブランズハッチは路面とタイヤの相性がいいのか、いつものリヤのグリップ不足は感じず、久しぶりにグリップを感じながら走行できていたが、グリップのよさは他のライダーも一緒だ。もっとアクセルを開けていく必要があるのに、リヤが暴れるので開けられず、ポジションも17番手に終わってしまった。
このままではスーパーポールに出られない。明日は何とかもっといい走りができるようにしなくては。 |
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SBK Rd.8 BRANDS HATCH, 2006.08.05 Qualify 2...19th/1'27.986
ある程度まではすんなり行くが…… |
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昨日の問題だったリヤの暴れを何とかしようと、スプリングを固めたり、リヤサスの特性を変えてみたりしたが、状況は変わらない。フロントサスは昨日からさらに固めて、どのタイヤでも昨日と同じようなタイムまではすんなり出せるのだが、それ以上が出ない。結局タイムは更新できず、ポジションを19番手に落としてしまった。
悔しいことに、スーパーポールに出られないことが確定してしまったので、午後のフリー走行は明日の決勝だけにターゲットを絞って、さらにセッティングを進めた。しかし、大きく状況は変わらない。フロントを固めて一気に前進した時のような進歩はなく、結局タイムも0.1秒とごくわずかしか縮められなかった。 |
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SBK Rd.8 BRANDS HATCH, 2006.08.06 Race 1...13th/36'54.190
内容は悪くないが、結果は「まだまだ」 |
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午前中の20分のウォームアップ走行では、昨日と同じぐらいのタイムはすんなりと出るが、やはりそれ以上が出ない。ブランズハッチは幅が狭くて抜きづらいコースなので、5列目グリッドから何とかスタートで前に出ないと、いいレースができそうにない。Race1のスタートはかなり集中した。
ところがみんな密集してしまい、うまく前に出ることができず、おまけにスタートしてすぐに1コーナーというレイアウトも災いし、思ったようにポジションアップできなかった。「これはもう地道に行くしかないな」と、隙あらば前に出るつもりで集中して走行する。少し離れていたランジーに追いついたが、彼のペースも遅くはなく、ついていくことはできても抜くには至らない。
そうこうするうちに、ラコーニ、シャウス、ヒル、ニエトが形成する4台の集団に追いつき、ランジーと僕が加わって6台での争いとなった。みんな同じようなペースで走り、抜きつ抜かれつのない降着状態が続いたが、ニエトがはらんだ隙を突いてヒル、ランジー、僕の3台がパス。その後の展開に動きはなく、チェッカーとなった。
13位という結果は全然よくはないが、金・土の流れからすればまずまず。決勝レース中は予選より速い1分27秒7を出せたし、何度も27秒台でラップできた。内容を見れば頑張れたと思うが、結果的にはまだまだだ。もっと前に行かなくては話にならない。レース後は、すぐにRace2に向けてミーティングをした。 |
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SBK Rd.8 BRANDS HATCH, 2006.08.06 Race 2...13th/37'01.538
いろいろな出来事があったRace2 |
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リヤの暴れを解消するアイデアに関しては、高久さんに任せることにして、Race2は前後サスの減衰を微調整するだけで臨むことになった。
再びスタートに集中し、かなりいいスタートが切れたうえ、うまいことスルスルと前に出ることができた。自分でも「決まったぜ!」という会心のスタートで、オープニングラップは13番手で帰ってくる。その後も「絶対に離されないぞ」と序盤からペースを上げて、Race1の自己ベストをさらに0.2秒縮めた。
3周目あたりからヒル、シャウス、僕、そしてバロスという順になったが、5周目の最終コーナーでいきなりヒルのエンジンが壊れた! フルブレーキで回避しようとしたが、ヒルも同じ方向に動いてしまい、2秒ほどタイムロス。後ろにいたバロスに抜かれてしまった。
これで切れてしまったコンセントレーションを高め、また波に乗るのに1、2周かかった。そして終盤、ファブリツィオの前を27秒台で走っていたが、今度は1コーナーの進入で僕のマシンのギアボックスにトラブルが出て、シフトダウンでギア抜け発生! ギアがまったく入っていない状態でコーナーに入り、危うくコースアウトするところだった。思いっ切りフロントブレーキをかけてなんとか回避したが、フロントも滑らせてしまい大きくタイムロス。ファブリツィオに抜かれてしまった。
ギアボックスはシフトダウンが固くなってしまい、気を使って入れなくてはならない状態に。それ以上のペースアップはできず、徐々に後退し、13位でフィニッシュした。序盤はいい走りができていたが、いろんな出来事があって13位という結果に終わってしまったのは残念だ。予選からの流れでは、だんだん調子が出てきていたのだが……。
去年よりはタイムアップしたし、内容的にもよくなったとは思うが、満足はしていない。リヤの暴れが何とか抑えられれば、2レースとももっといい結果が出せたはずだ。
レースを終えて、すぐに日本に帰国。明日からスポーツランドSUGOに行く。SUGOではヤマハのヤングライダーを集めての合宿が行われるのだが、TEAM
NORICK JRの3人も参加する。僕も加わって、コウタくん、セナくん、ユウヤくんのトレーニングをしてあげられればと思っている。(2006.08.08) |

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