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99年は、ブラジルGPで3年振りに優勝ができた。その勢いのまま迎えた00シーズンだったが、開幕戦と第2戦の成績にはつなげることはできなかった。
「うまくいかないな。どうにかしないと……」と思いながら、第3戦日本GP(鈴鹿)に臨んだ。決勝は結構な台数でのトップ争いになり、ラスト2周でようやく僕がトップに立ってラストスパート。唯一ロバーツだけがぴったりついてきていたが、後ろは振り返らずに最後まで限界ぎりぎりの走りで、優勝することができた。
この優勝は、それまでの2回の優勝とは感触が違っていた。前年ブラジルGPでの勝利から、4戦目でまた勝つことができたからだ。それに今まではすべてが完璧に噛み合った時にようやく勝てたが、今回は特別いいコンディションというわけでもなかった。
これでようやくトップライダーの仲間入りができたように感じた。だからなのか、この優勝もすごくうれしかったけれど、初めて「うれし涙が出ない勝利」だった。
第5戦フランスGP(ルマン)でもトップを走っていたが、最終ラップにクリビーレにパスされてしまい2位に。第7戦カタルニアGP(カタルニア)でも、ハーフウェットの難しいコンディションの中、2位となった。優勝1回、2位2回で、ランキングも4位につけていたし、自分としてもまずまず満足できる状態で前半戦を終えた。
ところが後半戦に入ってから何もかもが噛み合わなくなってきて、勢いを失ってしまった。それでも第14戦ブラジルGPは得意なコースで4位に、そして第15戦パシフィックGP(もてぎ)では5位になったが、自分としては納得のいくレースはできず、最終的にはランキングも8位まで落ちてしまった。
同じシーズンの中なのに、序盤戦と後半戦でまったく様子が違っていた。自分の精神面や運……。ほんのちょっとした、すごく細かいことのかけ違いが、結果を大きく左右してしまった。
シーズンが終わった時は、ぐったりと疲れていた。結果が出ないシーズンほど疲れるものだけど、このシーズンは前半戦と後半戦のギャップが大きかった分、本当に疲れ切っていた。
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